PHILOSOPHER'S WORDS
これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
— 孔子/論語 雍也第六
一言でいうと
知っている段階、好きな段階、楽しんでいる段階を三段に分け、最後を最上とする。継続の質は義務感ではなく関わり方の深さで決まるという見方。
くわしい解説
学びについての言葉として読まれますが、対象は限定されていません。仕事でも技芸でも人間関係でも、同じ三段階が当てはまります。知識として持っている段階から、好んで向かう段階へ、さらにその中に入り込んで楽しむ段階へ、という深まりの順序です。
注目すべきは、努力の量ではなく関係の質で段階を分けている点です。同じ時間を費やしていても、義務として知っているだけの人と、その中で楽しめている人とでは、続き方も伸び方も変わってくる。孔子は継続の秘訣を意志の強さに求めませんでした。
ただしこれは「楽しくないならやめろ」という話でもありません。順序は知る→好む→楽しむであり、入口は知ることに置かれています。最初から楽しめなくてよい。知り、続けるうちに関係が深まる可能性がある、という道筋が示されています。楽しめないことを理由に入口で引き返す必要はない、とも読めます。
どんな悩みに効くか
続けているのに伸びない、身が入らないと感じるときに。時間を増やす前に、自分がどの段階にいるかを見てください。知る段階で止まっているなら、量ではなく関わり方を変える番です。小さくても自分で決められる部分を作ると、段階は動きます。
この言葉の哲学者に相談できます
孔子
仁(思いやり)
この言葉が効く悩み
この言葉に出てくる考え方
孔子の他の言葉
近いことを言っている名言
あわせて読みたい記事
仕事を辞めたいと悩むあなたへ:キャリアの迷いに効く3つの哲学視点
日々の労働に限界を感じ、仕事を辞めたいと思った時に。アリストテレス、マルクス・アウレリウス、サルトルの思想から、働くことの本質を見つめ直します。
他人との比較で苦しい時の処方箋:自己肯定感を高める哲学者の知恵
SNSや職場で他人と自分を比較し、自己嫌悪に陥ってしまうあなたへ。デカルト、ニーチェ、ブッダの思想から、揺るぎない自己の軸を築くためのヒントを提案します。
人生の虚無感(燃え尽き症候群)を乗り越える:生きる意味を見出す実存の問い
「何のために生きているのかわからない」「すべてが虚しく思える」仕事の成功や目標達成の後に残された静かな虚無感に。カミュ、サルトル、ニーチェの言葉が、生の炎を再点火します。
名言は、あなたの状況を知りません。この視点で、いまの悩みを相談してみませんか?
無料で相談してみる →