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KEY CONCEPT ・ 思想のキーワード
思いやり

人が人として最も大切にすべきものを「仁(思いやり)」と呼び、それを日々のふるまいの形にしたものを「礼」としました。遠い理想からではなく、目の前のひとりへの接し方から世界は変わると説きます。

仁とは — 冷たさと馴れ合いの、あいだにある思いやり

踏み込まなすぎれば相手は他人のままで、踏み込みすぎれば相手の領分を奪う。ちょうどよい距離をふるまいの形にしたものが「礼」。

無関心
不足
仁(思いやり)お節介
過剰
無作法
不足
礼(ふるまいの形)形式主義
過剰

思想を、もう少し詳しく

私は生涯、理想を説いて各国を巡りましたが、どこでも用いられませんでした。それでも「人と人のあいだに何が要るのか」という問いは手放しませんでした。己の欲せざる所は、人に施すこと勿かれ。自分がされたくないことを相手にしない——たったこれだけのことが、あらゆる関係の土台になります。そして、過ちを認めない人だけが本当に過つのであって、間違えること自体は誰にでもあること。遠くの正しさを探す前に、まず目の前のひとりに誠実であるところから始めてみませんか。

人物と生涯

前551
魯の陬邑に生まれる。幼くして父を失い、貧しく育つ。
若年期
倉庫番や牧畜の下級役人を務めながら、独学で礼を学ぶ。
前501頃
魯に仕え、のちに司法をつかさどる大司寇に就く。
前497頃
政争に敗れて魯を去り、14年にわたり諸国を巡るが、どこでも用いられなかった。
前479
晩年は魯に帰り、弟子の教育と古典の整理に専念して没する(73歳)。

代表的な名言

己の欲せざる所は、人に施すこと勿かれ。
論語 衛霊公第十五
過ちて改めざる、是を過ちと謂う。
論語 衛霊公第十五
これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
論語 雍也第六

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