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PRESCRIPTION No.006PHILOSOPHER'S WORDS

すべては心から生じ、心によって形作られる。

ブッダ/ダンマパダ/古代インド
この一節は『ダンマパダ』から。原典で読む(ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫))

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一言でいうと

経験される世界は、出来事そのものではなく、それを受け取る心の働きによって形を与えられている、という認識論。習慣的な考え方がそのまま人をつくる。

くわしい解説

『ダンマパダ』の冒頭に置かれた有名な句で、原文は「もろもろのことがらは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される」といった形です。続けて、汚れた心で語り行えば苦しみが付いてくる、清らかな心でそうすれば楽が付いてくる、と述べられます。

ここで言われているのは「思えば現実が変わる」という願望の話ではありません。同じ出来事でも、受け取り方の型が違えば別の経験になり、その経験の積み重ねがまた型を強める、という循環の指摘です。心は世界を映す鏡ではなく、世界を編集する装置として描かれています。

だから仏教の実践は、出来事を選ぶことよりも、この編集の癖に気づくことへ向かいます。怒りが起きたとき、怒りを消そうとするのではなく「いま怒りという色付けが起きている」と見る。見えた瞬間、その色付けは自動ではなくなります。

どんな悩みに効くか

「またあの人のせいで一日が台無しになった」と感じる日に。相手の言動は動かせませんが、そこに自分がどんな解釈を足したかは書き出せます。出来事と解釈を紙の上で二列に分けるだけで、苦しさの何割が編集由来だったかが見えてきます。