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PHILOSOPHER'S WORDS

私たちの人生は、私たちの思考が作り上げるものだ。

マルクス・アウレリウス自省録

一言でいうと

同じ境遇でも、それをどう捉えるかによって生きている中身が変わる。皇帝が自分に言い聞かせるために書いた、実務的な自己管理の原則。

くわしい解説

『自省録』はもともと公開を意図した本ではなく、マルクス・アウレリウスが自分に向けて書いた覚書です。戦地の陣中で書かれた部分もあり、読者を説得する文体ではなく、自分を立て直すための短い指示の連なりになっています。

ストア派の中心には、出来事そのものと、それについての判断を分ける考え方があります。判断は自分の領域にあるので変更できる。皇帝という、意のままにならない事柄が誰よりも多い立場にいた彼にとって、これは慰めではなく必要な実務でした。

注意したいのは、これが「嫌なことも良いことだと思え」という話ではない点です。ストア派が求めるのは歪めることではなく、余計な上乗せを外すことでした。起きたことに恐れや誇張を足していないか点検する——彼が毎晩やっていたのはその作業です。感情を禁じるのではなく、事実の側へ戻すための点検でした。

どんな悩みに効くか

同じ出来事を何度も思い返して消耗するときに。起きた事実だけを一行で書き、その下に自分が足した予測や評価を並べてみてください。ストア派の見立てでは、消耗の大半は下の段から来ています。上の段は変えられませんが、下の段は点検できます。

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マルクス・アウレリウス
今を生きる・自省

この言葉が効く悩み

この言葉に出てくる考え方

ストア派
自分で変えられるものと変えられないものを見分け、変えられる内側(判断と行動)に力を注ぐ、古代ギリシャ・ローマの実践哲学。マルクス・アウレリウスやエピクテトスが代表です。
コントロールの二分法
「自分次第のもの(判断・意志・行動)」と「自分次第でないもの(他人・過去・結果)」を区別し、前者にだけ力を注ぐストア派の中核原則。エピクテトス『提要』の冒頭に登場します。
アパテイア
怒りや恐れなどの激情(パトス)に支配されない、澄んだ心の状態を指すストア派の理想。無気力(アパシー)とは異なり、感情を消すのではなく、感情に流されない自由を意味します。

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