記事

PHILOSOPHER'S WORDS

執着を捨てることで、苦しみから解放される。

ブッダダンマパダ

一言でいうと

苦しみの源は対象そのものではなく、それを手放せないという握りしめ方にある。握りをゆるめることが解放の道筋になる、という診断と処方。

くわしい解説

仏教の四つの真理は、苦しみがあること、苦しみには原因があること、原因を絶てること、そのための道があること、という構成をとります。この句が指すのは二つ目と三つ目——原因は渇愛(強い求め)であり、それは絶てるという主張です。

誤解されやすいのは「執着を捨てる」を「何も大切にしない」と読むことです。原語のニュアンスはむしろ、対象を失うことへの恐れが強すぎて、対象そのものが見えなくなっている状態からの解放に近い。握りしめると、手の中にあるものの形すら分からなくなります。

実際、初期の経典では、家族や友人との関係を断てとは説かれません。説かれるのは、すべては移り変わるという事実(諸行無常)を受け入れたうえで関わることです。変わらないでほしいという要求を下ろすと、変わっていく相手と今関われるようになります。

どんな悩みに効くか

手放したくないものほど苦しい、という状態にあるときに。捨てるかどうかを決める必要はありません。まず「失うのが怖い」と「本当に大事」を分けて言葉にしてみてください。多くの場合、重いのは前者のほうで、そこだけなら少しゆるめられます。

この言葉の哲学者に相談できます

ブッダ
執着を手放す

この言葉が効く悩み

この言葉に出てくる考え方

ブッダの他の言葉

近いことを言っている名言

あわせて読みたい記事

他人との比較で苦しい時の処方箋:自己肯定感を高める哲学者の知恵
SNSや職場で他人と自分を比較し、自己嫌悪に陥ってしまうあなたへ。デカルト、ニーチェ、ブッダの思想から、揺るぎない自己の軸を築くためのヒントを提案します。
職場の人間関係に疲れた時の対処法:心の距離を保つストア派の思考法
理不尽な上司、気が合わない同僚、他人の愚痴に振り回されて心がすり減っていませんか。エピクテトス、サルトル、ブッダの智慧から、人間関係の疲れを解消し快適な距離感を作る方法を提案します。
お金の不安から解放されるには:豊かさの定義を変える哲学入門
将来のお金への漠然とした不安、収入への不満、他人の富への羨望に苦しんでいませんか。エピクテトス、ブッダ、アリストテレスの視点から、心の真の豊かさを取り戻す処方箋を考えます。

名言は、あなたの状況を知りません。この視点で、いまの悩みを相談してみませんか?

無料で相談してみる →