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PRESCRIPTION No.007PHILOSOPHER'S WORDS

執着を捨てることで、苦しみから解放される。

ブッダ/ダンマパダ/古代インド
この一節は『ダンマパダ』から。原典で読む(ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫))

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一言でいうと

苦しみの源は対象そのものではなく、それを手放せないという握りしめ方にある。握りをゆるめることが解放の道筋になる、という診断と処方。

くわしい解説

仏教の四つの真理は、苦しみがあること、苦しみには原因があること、原因を絶てること、そのための道があること、という構成をとります。この句が指すのは二つ目と三つ目——原因は渇愛(強い求め)であり、それは絶てるという主張です。

誤解されやすいのは「執着を捨てる」を「何も大切にしない」と読むことです。原語のニュアンスはむしろ、対象を失うことへの恐れが強すぎて、対象そのものが見えなくなっている状態からの解放に近い。握りしめると、手の中にあるものの形すら分からなくなります。

実際、初期の経典では、家族や友人との関係を断てとは説かれません。説かれるのは、すべては移り変わるという事実(諸行無常)を受け入れたうえで関わることです。変わらないでほしいという要求を下ろすと、変わっていく相手と今関われるようになります。

どんな悩みに効くか

手放したくないものほど苦しい、という状態にあるときに。捨てるかどうかを決める必要はありません。まず「失うのが怖い」と「本当に大事」を分けて言葉にしてみてください。多くの場合、重いのは前者のほうで、そこだけなら少しゆるめられます。