PRESCRIPTION No.014PHILOSOPHER'S WORDS
難問は分割せよ。
デカルト/方法序説/近代フランス
この一節は『方法序説』から。原典で読む(方法序説 (岩波文庫))
※ Amazonアソシエイトのリンクを含みます(広告)。
一言でいうと
手に負えない問題は、たいてい複数の問題が絡まった塊である。解ける大きさまで割ってから取りかかれ、という手続きの規則。
くわしい解説
『方法序説』でデカルトは、正しく考えるための規則を四つ挙げました。明証的でないものは受け入れない、問題を分割する、単純なものから複雑なものへ順に進む、見落としがないか点検する。この句はその二番目にあたります。
分割が効くのは、難しさの正体がしばしば「大きさ」だからです。転職すべきか、という問いは一つに見えて、収入・適性・人間関係・時期といった別種の問いが束ねられています。束ねたままだと、どの要素で詰まっているのか判別できないまま重さだけが残ります。
重要なのは、分割が答えを出す作業ではないことです。分割は、答えを出せる場所まで問題を運ぶ作業にすぎません。それでも効果があるのは、割った瞬間に「もう答えが出ている部分」と「まだ情報が足りない部分」が分かれ、次に何をすればいいかが具体化するからです。詰まっている一点さえ特定できれば、残りは順番に片付いていきます。
どんな悩みに効くか
「もう全部が無理」という感覚に飲まれているときの、最初の一手として。解こうとせず、まず紙に問いの形で書き出して線を引いてください。三つか四つに割れたら、そのうち今日答えが出せるのは大抵一つあります。そこだけ片付けると塊の重さが変わります。
あわせて読みたい記事
AIに仕事を奪われる不安:変化の時代に「人間にしかできないこと」を見出す哲学AI技術の進化は、現代人のキャリアに漠然とした不安をもたらします。自分の仕事がいつかAIに代替されるかもしれないという恐れにどう向き合い、人間の本質的な価値を見出すか、哲学の視点から考えます。将来の目標や夢がなくて焦る:やりたいことは選んだあとに決まるという哲学目標も夢もないまま、将来だけが近づいてくる焦りへ。やりたいことは、探せば見つかるものとは限りません。デカルト・サルトル・ハイデガーの視点から、先に選ぶことで後から輪郭ができていく道の作り方を考えます。他人との比較で苦しい時の処方箋:自己肯定感を高める哲学者の知恵SNSや職場で他人と自分を比較し、自己嫌悪に陥ってしまうあなたへ。デカルト、ニーチェ、ブッダの思想から、揺るぎない自己の軸を築くためのヒントを提案します。
名言は、あなたの状況を知りません。この視点で、いまの悩みを相談してみませんか?
無料で相談してみる →