PHILOSOPHER'S WORDS
難問は分割せよ。
— デカルト/方法序説
一言でいうと
手に負えない問題は、たいてい複数の問題が絡まった塊である。解ける大きさまで割ってから取りかかれ、という手続きの規則。
くわしい解説
『方法序説』でデカルトは、正しく考えるための規則を四つ挙げました。明証的でないものは受け入れない、問題を分割する、単純なものから複雑なものへ順に進む、見落としがないか点検する。この句はその二番目にあたります。
分割が効くのは、難しさの正体がしばしば「大きさ」だからです。転職すべきか、という問いは一つに見えて、収入・適性・人間関係・時期といった別種の問いが束ねられています。束ねたままだと、どの要素で詰まっているのか判別できないまま重さだけが残ります。
重要なのは、分割が答えを出す作業ではないことです。分割は、答えを出せる場所まで問題を運ぶ作業にすぎません。それでも効果があるのは、割った瞬間に「もう答えが出ている部分」と「まだ情報が足りない部分」が分かれ、次に何をすればいいかが具体化するからです。詰まっている一点さえ特定できれば、残りは順番に片付いていきます。
どんな悩みに効くか
「もう全部が無理」という感覚に飲まれているときの、最初の一手として。解こうとせず、まず紙に問いの形で書き出して線を引いてください。三つか四つに割れたら、そのうち今日答えが出せるのは大抵一つあります。そこだけ片付けると塊の重さが変わります。
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